この記事では、介護の特定技能の技能試験である「介護技能評価試験」と、介護分野の日本語試験である「介護日本語評価試験」について、試験の内容や最新の日程をご紹介しています。また、試験の勉強に使えるテキストや学科試験のサンプル問題のリンクも掲載していますのでお役立てください。
特定技能(介護)の要件
介護分野で特定技能の在留資格を取得するには、外国人本人が①技能試験②2種類の日本語試験に合格する必要があります。
①技能試験
介護分野の技能試験のことを「介護技能評価試験」といいます。
②日本語試験
介護分野では以下の2種類の日本語試験に合格する必要があります。
(1)介護日本語評価試験
(2)国際交流基金日本語基礎テストor日本語能力試験(N4以上)
※(2)の日本語試験の詳細は「技能試験と日本語試験とは」をご覧ください。
特定技能「介護」の試験問題の内容
特定技能「介護」の試験である介護技能評価試験と介護日本語評価試験の内容です。試験は問題の総得点の60%以上で合格できる試験です。
介護技能評価試験の内容
介護技能評価試験は全45問を60分で答える試験です。全45問の内訳は、学科試験が40問、実技試験が5問となっています。
介護技能評価試験のサンプル問題が厚生労働省のホームページで公開されています。
介護日本語評価試験の内容
介護日本語評価試験は全15問を30分で答える試験です。
介護日本語評価試験のサンプル問題も厚生労働省のホームページで公開されています。
特定技能「介護」の試験情報
受験資格や受験料について
海外試験の受験資格は、「試験日において、満17歳以上であること」です。
日本で行われる試験の受験資格は、①「試験日において、満17歳以上であること」、②「在留資格を持っていること(短期滞在ビザもOK)」、③「法務大臣が告示で定める外国政府が発行したパスポートを持っていること」の3つが条件です。
【※注】在留資格(短期滞在含む)があれば試験を受けて合格することは可能です。しかし、試験に合格しても、特定技能の在留資格申請や在留資格変更の許可が保証される訳ではありません。例えば、学校を退学や除籍処分となった留学生や途中で失踪した技能実習生などが特定技能の試験に合格したとしても、在留資格変更許可申請の際にマイナスポイントになると考えられます。
受験料 | 1,000円程度 |
合格基準 | 総得点の60%以上 |
試験の結果 | 試験後1ヶ月程度でマイページから確認 |
試験の申込みは厚生労働省のホームページから行えます。
介護技能評価試験と介護日本語評価試験が免除される人
EPA介護福祉士候補者としての在留期間満了(4年)の方は技能試験と日本語試験が免除されます。
技能実習2号(3年)を良好に修了した人も、技能試験と日本語試験が免除されます。しかし、「介護」の技能実習がスタートしたのは2017年11月です。ですから、実際に技能実習2号の修了者が出てくるのはもう少し先の話になります。
特定技能「介護」の試験を実施している国
現状、介護技能評価試験と介護日本語評価試験を実施している国は以下の通りです。
日本・フィリピン・ミャンマー・インドネシア・モンゴル・ネパール・カンボジア
特定技能「介護」の最新試験日程
「介護」の最新の試験日程は以下の厚生労働省公式サイトでご覧いただけます。
介護技能評価試験と介護日本語評価試験の学習用テキスト
試験の学習用のテキストが厚生労働省のホームページに掲載されました。テキストは約270ページありますが、試験問題の内容に沿ったテキストになっています。日本語以外にも、以下の言語に翻訳されたテキストがあります。
業種別の試験日程と問題内容
業種別の特定技能試験の日程と解説記事のリンクです。
介護 | 「介護」の試験日程と内容 |
宿泊業 | 「宿泊業」の試験日程と内容 |
外食業 | 「外食業」の試験日程と内容 |
飲食料品製造業 | 「飲食料品製造業」の試験日程と内容 |
建設業 | 「建設業」の試験日程と内容 |
ビルクリーニング | 「ビルクリーニング」の試験日程と内容 |
自動車整備業 | 「自動車整備業」の試験日程と内容 |
農業 | 「農業」の試験日程と内容 |
製造業3分野 | 「製造3分野」の試験日程と内容 |