【最新版】特定技能「建設」の試験日程やテキスト、試験問題を紹介!

この記事では、特定技能試験の1つである「建設業の技能試験」について解説します。建設分野の技能試験は、業務ごとに11区分に分かれていますので個別に解説します。また、建設分野では特定技能試験の代わりになる試験もありますので、併せて解説していきます。

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特定技能1号(建設業)の本人要件

特定技能1号の在留資格を取得するには、外国人本人が①技能試験②日本語試験に合格する必要があります。

①技能試験
建設分野の技能試験は業務ごとに11区分に分かれています。
(左官・土木・型枠施工など11区分)
※建設会社等に勤務して行う業務の対象試験に合格する必要があります。
(例:左官の仕事をするなら左官の技能試験に合格する)

②日本語試験
日本語試験は、どちらかの試験に合格する必要があります。(日本語試験の詳細
(1)国際交流基金日本語基礎テスト
(2)日本語能力試験(N4以上)

※技能実習2号を良好に修了した外国人の方は、技能試験と日本語試験が免除されます。

試験を実施する主体|建設分野特定技能1号評価試験

建設業の技能試験は、「一般社団法人建設技能人材機構」という団体が実施します。

試験内容|建設分野特定技能1号評価試験

建設分野特定技能1号評価試験の内容は、以下の技術があるかを確認する試験です。

図面を読み取り、指導者の指示・監督を受けながら、適切かつ安全に作業を行うための技能や安全に対する理解力等を有する者であることを認定するものであり、この試験の合格者は、一定の専門性・技能を用いて即戦力として稼働するために必要な知識や経験を有するものと認める。

試験の言語は日本語で行われ、試験は学科試験及び実技試験で実施されます。

受験資格|建設分野特定技能1号評価試験

海外試験の受験資格は、「試験日において、満17歳以上であること」です。

日本で行われる試験の受験資格は、①「試験日において、満17歳以上であること」、②「在留資格を持っていること(短期滞在ビザもOK)」、③「法務大臣が告示で定める外国政府が発行したパスポートを持っていること」の3つが条件です。

【※注】在留資格(短期滞在含む)があれば試験を受けて合格することは可能です。しかし、試験に合格しても、特定技能の在留資格申請や在留資格変更の許可が保証される訳ではありません。例えば、学校を退学や除籍処分となった留学生や途中で失踪した技能実習生などが特定技能の試験に合格したとしても、在留資格変更許可申請の際にマイナスポイントになると考えられます。

試験日程|建設分野特定技能1号評価試験

「建設」の最新の試験日程は以下の公式サイトでご覧いただけます。「一般社団法人建設技能人材機構」という団体が試験を行っています。

実施回数

年1回から2回程度(国外での実施に加え、必要に応じて国内でも実施)

特定技能1号の試験に代わる試験とは

省令の抜粋

従事しようとする業務に必要な相当程度の知識又は経験を必要とする技能を有 していることが試験その他の評価方法により証明されていること。

建設分野では、特定技能試験の代わりに上記省令にあるように「その他の評価方法により証明」された場合でも、特定技能1号の取得要件を満たしたことになります。

その他の評価方法とは、「技能検定3級」という試験が該当します。技能検定3級があるのは、11業務区分の中で「型枠施工」・「左官」・「屋根ふき作業」・「鉄筋施工」・「内装仕上げ」の5つの業務です。
※その他の業務で特定技能の在留資格を取得するには、特定技能試験に合格が必要です。

技能検定3級とは|建設業の特定技能

技能検定とは?

技能検定は、国(厚生労働省)が定めた実施計画に基づいて、試験問題等の作成については中央職業能力開発協会が、試験の実施については各都道府県がそれぞれ行うこととされています。
また、各都道府県の業務のうち、受検申請書の受付、試験実施等の業務は各都道府県職業能力開発協会が行っています。

技能検定3級のレベル:「初級技能者が通常有すべき技能の程度

技能検定の詳細は、「中央職業能力開発協会HP」をご覧ください。

特定技能1号「業務ごとの試験」

建設分野での技能試験は、下記の11業務区分に分かれています。

型枠施工

業務の定義:指導者の指示・監督を受 けながら,コンクリートを打ち込む型枠の製作,加工,組立て又は解体の作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(型枠施工)又は、技能検定3級(型枠施工)

左官

業務の定義:指導者の指示・監督を受けな がら,墨出し作業,各種下地に応じた塗り作業(セメントモルタル,石膏プラスター,既調合モルタル,漆喰等)に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(左官)又は、技能検定3級(左官)

コンクリート圧送

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,コンクリート等をコンクリートポンプを用いて構造物の所定の型枠内等に圧送・配分する作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(コンクリート圧送)

トンネル推進工

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,地下等を掘削し管きょを構築する作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(トンネル推進工)

建設機械施工

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,建設機械を運転・操作し,押土・整地,積込み,掘削,締固め等の作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(建設機械施工)

土木

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,掘削,埋め戻し,盛り土,コンクリートの打込み等の作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(土工)

屋根ふき作業

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,下葺き材の施工や瓦等の材料を用いて屋根をふく作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(屋根ふき) 又は、技能検定3級(かわらぶき)

電気通信

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,通信機器の設置,通信ケーブルの敷設等の電気通信工事の作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(電気通信)

鉄筋施工

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,鉄筋加工・組立ての作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(鉄筋施工)又は、技能検定3級(鉄筋施工)

鉄筋継手

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,鉄筋の溶接継手,圧接継手の作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(鉄筋継手)

内装仕上げ

業務の定義:指導者の指示・監督を受けながら,プラスチック系床仕上げ工事,カーペット系床仕上げ工事,鋼製下地工事,ボード仕上げ工事,カーテン工事の作業に従事

試験の種類:建設分野特定技能1号評価試験(内装仕上げ)又は、技能検定3級(内装仕上げ施工)

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