ここでは、特定技能で外国人を雇用できる建設業の「土木」に注目して、業務内容の詳細や、想定される関連業務・使用する主な機械などを解説します。
「土木」の業務の定義
指導者の指示・監督を受けながら、掘削、埋め戻し、盛り土、コンクリートの打込み等の作業に従事
「土木」の主な業務内容
(1)掘削
①人力、機械、火薬及び薬剤等による掘削作業
②押土、運搬、積込み等の土砂を移動する作業
(2)埋め戻し
①人力、機械等による埋め戻し作業
②敷き込み、敷均し、転圧、締固め等による表面、斜面の整形作業
(3)盛り土
①人力及び機械での盛り土作業
②盛り土した表面、斜面の整形作業
③塗布、植付け等の施工表面処理作業
(4)コンクリートの打込み
①人力、機械等による打込み、充填、締固め等の作業
②残コン処理作業
想定される関連業務
①品質維持、作業効率向上等のための管理、整備、養生等の作業
②資機材、土砂等の搬入、搬出、運搬、移動作業
③設備、施設、足場、通路、備品等の設置、組立、解体作業
④工具、器具、資機材等の点検、確認、準備等作業
⑤測量機器、検査機器を使用したレベル出し、位置出し、出来形検査等の作業
⑥薬品等の散布、撹拌、混合又はモルタル等の注入、充填作業
⑦現場内作業の準備、補助、手元、片付け等の雑作業
⑧その他、土工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な素材・材料
作業を行う現場そのものが材料(素材)であり、特定の場所や物をさすものではない。
使用する主な機械・設備・工具等
油圧ショベル、クラムシェル、ブレーカ、さく岩機、パワーショベル、不整地運搬車、小車/一輪車、モッコ等、ピックハンマ、スコップ、ブルドーザ、振動ローラ、タイヤローラ、モーターグレーダー、タンパ/ランマ、振動プレート、コンクリートバケット、バイブレータ、 測量用機器、施工用各種試験機、高所作業車、クレーン車、ポンプ、電源車、点検/整備用器工具 等
まとめ
特定技能で雇用できる建設業の業務区分は11種類あります。ここでは「土木」に注目して解説してきました。
特定技能の中でも建設業は制度が複雑です。正しい制度理解に本記事をお役立ていただければ幸いです。