技術・人文知識・国際業務の理由書

「技術・人文知識・国際業務」の在留資格申請の際に添付する理由書の書き方について解説しています。「技術・人文知識・国際業務」の理由書に書くべき内容には以下のようなものがあります。※各項目について、順番に説明するような内容になるよう意識しながら作成してください。

「技術・人文知識・国際業務」の理由書に書くべき内容

各項目について順番に詳しく解説していきます。

「技術・人文知識・国際業務」の在留資格該当性について書く

外国人の方が「これから行う活動」と、「在留資格に定められている活動」が一致している事をアピールします。

「技術・人文知識・国際業務」の在留資格該当性（活動内容）

企業等との契約に基づいて行う理系の分野若しくは文系の分野に属する技術若しくは知識を要する業務又は外国の文化に基盤を有する思考若しくは感受性を必要とする業務に従事する活動

以下のような文章を書いてください。

申請人は、弊社に入社後は台湾関係の事業に関する通訳・翻訳担当者として具体的には以下の職責を担う予定です。

①弊社と〇〇有限公司との販売業務、品質管理業務等に関する通訳・翻訳を担当する。

② 〇〇有限公司と協力し、台湾での取引先企業の開拓、業務契約の締結等に関する通訳・翻訳を担当する。

これは「通訳・翻訳」業務を担当する場合の例文です。就職する会社で行う業務内容を書くと同時に、その業務内容が技術・人文知識・国際業務で認められた業務内容であるかに注意することが重要です。

外国人の方が、申請する在留資格に定められている基準に適合している事をアピールします。

「技術・人文知識・国際業務」の基準適合性

Ａ：「理系の分野若しくは文系の分野に属する技術若しくは知識を要する業務に従事する場合」

①上記の技術若しくは知識を要する業務に関連する科目を専攻して大学を卒業していること

②日本人と同等以上の報酬を受けること

Ｂ：「外国の文化に基盤を有する思考若しくは感受性を必要とする業務に従事する場合」

①翻訳、通訳、語学の指導、広報、宣伝又は海外取引業務、服飾若しくは室内装飾に係るデザイン、商品開発その他これらに類似する業務に従事すること（大学を卒業した者が翻訳、通訳又は語学の指導に係る業務に従事する場合以外は、三年以上の実務経験が必要）

②日本人と同等以上の報酬を受けること

以下のような文章を書いてください。（上記「Ｂ」に該当する場合の例文です）

申請人の語学力及び台湾の商習慣、社会状況の理解は弊社の事業拡大に貢献するものと期待しております。☜（外国の文化に基盤を有する思考若しくは感受性を必要とする業務であることをアピールしています）

又、申請人は2011年6月に私立大同大学（専攻：工業設計）を卒業し学士号を授与されており、工学関係の専門知識も習得しておりますので上記の職務担当者として適任であります。☜（大学を卒業していることをアピールしています）

外国人の方が、これから日本で安定して活動できる事をアピールします。また、安定した活動に継続性がある事もアピールします。

以下のような文章を書いてください。

弊社の現在の資本金は8,600万円、前期の販売高は約36億3200万円、経営利益も約1億1300万円確保しており順調に事業を拡大しております。

会社の経営状態が良好であることを説明し、雇用した外国人に継続して働いてもらえる基盤が会社にあることをアピールします。

外国人の方を雇用する経緯や、雇用する必要性をアピールします。

以下のような文章を書いてください。

近年、弊社はグローバルレベルでの競争力強化に向け、海外現地法人の設立や海外での取引先企業の開拓や契約を進めており、今後もグローバルな事業展開をさらに促進する必要があります。☜（外国人を雇用する必要があることをアピールしています）

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