ここでは、特定技能で外国人を雇用できる建設業の「電気通信」に注目して、業務内容の詳細や、想定される関連業務・使用する主な機械などを解説します。
「電気通信」の業務の定義
指導者の指示・監督を受けながら、通信機器の設置、通信ケーブルの敷設等の電気通信工事の作業に従事
「電気通信」の主な業務内容
①通信機器の設置・据付及び撤去
通信機器の例:交換・伝送機器、IP 機器、端末機器、無線機器、アンテナ、電源装置 (受配 電・エンジン・蓄電池・交流・直流・空調) 、基礎設備(ケーブルラック、二 重床、架台等)
②通信ケーブル(屋内配線を含む)・電源ケーブルの敷設・接続・撤去
③通信機器設定/データ設定作業
④電柱の新設/撤去
⑤マンホール・ハンドホールの新設・撤去
⑥舗装の破砕・復旧
⑦配管(地中及び屋外)の新設・撤去
想定される関連業務
①移動式クレーンの運転
②玉掛け
③高所作業車運転
④酸素欠乏作業
⑤車両系建設機械の運転
⑥アーク溶接
⑦ガス溶接
⑧フォークリフトの運転
⑨廃材処理
⑩作業用機材の搬送
⑪その他、電気通信業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等
使用する主な素材・材料
コンクリート柱、鋼管柱、通信メタルケーブル、通信光ケーブル、鋼より線、アスファルト、コ ンクリート、砕石、砂、鋼管、硬質ビニル管、電源ケーブル、LAN ケーブル、同軸ケーブル、導 帯、バスダクト、ケーブルラック、二重床、架台
使用する主な機械・設備・工具等
安全帯、昇降用転落防止器具、梯子、脚立、保護具(保護帽、絶縁チョッキ、絶縁シート、絶縁 手袋、絶縁長靴)、発電機、酸欠測定器、換気扇、移動式クレーン、高所作業車、バックホー、融 着接続機、パルス試験機、光パワーメーター、心線対照機、アスファルトカッター、コンクリー ト破砕機、ランマー、クランプメーター、絶縁抵抗計、接地抵抗計、気密試験機、無線 LAN テス ター、スペクトラムアナライザー、耐圧試験器、デジタルテスター、電圧計、周波数計、雑音測 定器、シンクロスコープ、信号電源測定器、絶縁工具(スパナ、ドライバー等)
まとめ
特定技能で雇用できる建設業の業務区分は11種類あります。ここでは「電気通信」に注目して解説してきました。
特定技能の中でも建設業は制度が複雑です。正しい制度理解に本記事をお役立ていただければ幸いです。