留学生が就職する時の理由書

外国人留学生の方が卒業後にそのまま日本で就職する場合、在留資格「留学」から「技術・人文知識・国際業務」等の在留資格に変更許可申請が必要です。この変更許可申請の時に入管に提出する「理由書」について、作成する時のポイントや、理由書の例文を掲載しています。

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在留資格(ビザ)の事例集

技人国、経営・管理、高度専門職などの就労ビザから永住者、定住者、日本人の配偶者などの身分系ビザまで幅広い理由書を集めた事例集です。

留学から変更できる在留資格

外国人留学生の方が日本企業で働く事ができる代表的な在留資格として、「技術・人文知識・国際業務」、「特定技能」、「特定活動46号」といった在留資格があります。

この記事では理由書作成について解説しますが、留学から変更できる上記在留資格の詳しい内容については以下の記事を参考にしてください。

理由書作成のポイント

できれば理由書は就職する会社に作成してもらいましょう。会社名で以下の点を説明するような理由書を作成すればOKです。

理由書に書くべき内容
  • 在留資格該当性について書く。
  • 基準適合性について書く。
  • 安定性・継続性について書く。
  • 雇用の経緯や必要性について書く。

各項目について順番に詳しく解説していきます。

在留資格該当性について書く

外国人の方が「これから行う活動」と、「在留資格に定められている活動」が一致している事をアピールします。

例えば「技術・人文知識・国際業務」の在留資格に変更する場合、以下のような文章を書いてください。

申請人は弊社入社後にはシステムサービス部システムサポートグループに所属し、経理・業務系システムの維持管理業務担当者として具体的には以下の職責を担う予定です。

①弊社が受託した情報通信システムの内、センター系設備の維持管理及び保守に関する業務

②上記設備に係るシステム更新の実施に関する業務

上記の文章は「エンジニア」として就職する場合の例文です。就職する会社での仕事内容がエンジニアの業務であることが分かるような文章を書きましょう。

基準適合性について書く

外国人の方が、申請する在留資格に定められている基準に適合している事をアピールします。

例えば「技術・人文知識・国際業務」の在留資格に変更する場合、以下のような文章を書いてください。

申請人は2017年9月に立命館アジア太平洋大学(専攻:アジア太平洋マネジメント学部)を卒業いたしました。

申請人は2016年11月には基本情報技術者試験にも合格しており、弊社入社後の業務内容から在留資格「技術・人文知識・国際業務」への在留資格変更が必要であると思慮いたします。

技術・人文知識・国際業務の在留資格に変更する場合、「就職先での仕事内容に関連する科目を専攻して大学を卒業していること」という要件があります。卒業した大学名と、専攻科目が分かるように学部も書いてください。

安定性・継続性について書く

外国人の方が、これから日本で安定して活動できる事をアピールします。また、安定した活動に継続性がある事もアピールします。

以下のような文章を書いてください。

現在の弊社の資本金は3億6千万円、前期の売上高は約18億9,000万円、従業員数も68名に達しており順調に事業を拡大しております。

資本金や売上高などを書くことによって、会社の経営が順調であり、外国人の方に継続して働いてもらえる基盤が会社にあることをアピールします。

雇用の経緯や必要性について書く

外国人の方を雇用する経緯や、雇用する必要性をアピールします。

以下のような文章を書いてください。

近年、弊社もグローバルレベルでの競争力強化に向け優秀な外国人社員の採用を進めており、事業拡大のためにはグローバルレベルでの優秀な人材を必要としております。

理由書の例文

今まで順番に説明した内容をまとめた例文を載せています。参考にしてください。

エンジニアの場合

通訳・翻訳の場合

【料金表】在留資格(ビザ)の理由書作成サービス

当事務所では、理由書の作成だけのご依頼も可能です。

理由書作成(全国一律)30,000円(税別)

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