この記事では、士業事務所のホームページには本業の集客効果以外に「こんな利益の出し方もありますよ〜」という情報を公開する雑談的な内容です。
知らない方や知ってるけどやっていない方は、「事務所の家賃代ぐらいは稼げる」ので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。参考になるように、当事務所のホームページから出ている収益の具体的な金額も公開します。
【目安】当事務所ホームページの月間アクセス数
どのくらいのアクセス数でいくらぐらいの収益が出るのかの目安です。
当ホームページは1年半ほど運営しており、月間3万PV前後のアクセス数です。ホームページ内の記事(ページ)は150記事程度です。
行政書士事務所のホームページで、外国人の在留資格に関する記事がホームページの主な内容です。
当事務所のホームページから生まれる収益
次に、月間3万PVの当事務所ホームページから出る収益の話です。
当事務所のホームページからは、本業の集客から生まれる報酬以外に3つの収益が発生しています。もちろん本業の集客にも役立っていますが、この記事では本業の集客以外の「不労所得」の話をします。
ホームページから発生する3つの収益
- 業務マニュアルの販売収益
- グーグルアドセンスの広告収益
- アフィリエイト収益
それぞれの収益額や具体的な内容を次で紹介します。
業務マニュアルの販売収益
自分の専門業務で得た知識をマニュアル化して販売します。
平均単価3,300円のマニュアルが月に30冊前後売れ、月に10万円前後の収益が出ています。
業務を行うために勉強した内容や、実際に業務を行って分かったノウハウを販売します。
各士業の先生ごとに専門業務は違いますが、あなたの頭の中にある「業務マニュアル」をほしがる人はたくさんいるはずです。本を出版するのはハードルが高いですが、この方法は難しくないので個人的にはかなりオススメです。
当事務所の場合は専門業務が「外国人の在留資格手続き」で、販売しているマニュアルは「自分で在留資格の申請ができる具体的な手続きマニュアル」です。
メインのターゲットは「外国人本人」と「在留資格業務に参入したい行政書士の先生」です。
「自分で外国人が申請したり、他の行政書士の先生が業務を覚えて自分の仕事が減らないの?」と心配される方もいるかもしれません。
これについては、自分で申請したい外国人や業務に参入した先生は、仮に当事務所からマニュアルを販売しなくても、他の先生が出版している本を購入したり、行政から出ている情報を調べて目的を果たすでしょう。
ですから、マニュアルを販売する事と自分への仕事の依頼とはあまり関係がないと考えています。そんな確認しようがない心配よりも、マニュアルを販売することでの収益に目を向けています。
マニュアルは当事務所のホームページ上で販売しており、ホームページの閲覧者が購入する流れです。最初にマニュアルを作成する必要がありますが、1度作成すれば後は自動的に収益が発生します。広告費も必要ありませんから特にリスクもありません。
グーグルアドセン広告収益
これはご存知の方も多いかもしれませんが、自分のホームページ内にある記事(ページ)の中に「グーグルが広告を表示」するものです。
通常、記事を見ている人が興味を持っているジャンルの広告をグーグルが自動的に振り分けて広告を表示します。上記の画像でいうと、介護分野の外国人材を紹介する人材紹介会社の広告が表示されています。
自分の記事を見た人が上記の広告をクリックすると、グーグルから「1クリックあたりいくら」という報酬が自分に入ってくる流れです。
このグーグルアドセンス広告の収益が、当事務所のホームページでは月に1万円前後発生しています。これもホームページにアクセスがあれば自動的に発生する収益です。
アフィリエイト収益
これは、自分のホームページ内で物を売ることで発生する収益です。
上記画像でいえば、在留資格について勉強したい人が買う本を販売しています。記事を書いて、その記事を読む人が興味を示しそうなものを販売する流れです。
このアフィリエイト収益も当事務所のホームページでは月に1万円前後発生しています。
本業の集客以外の収益合計
上記で紹介したホームページからの3つの収益合計が月に12万円前後発生します。
当事務所の本業1件分ぐらいの金額にはなりますし、本業と違い作業がほぼ不要な自動収益という点に個人的にはメリットを感じています。
士業のホームページ作成については、以下の記事を参考にしてください。
≫【失敗しない】士業のホームページ作成【費用別に3パターン紹介】
収益を左右するのはホームページへのアクセス数です。
上記で紹介した「ホームページの月間アクセス数3万PVで収益12万円」という数字ですが、当然ホームページへのアクセス数が伸びれば収益もそれに比例して伸びる可能性があります。
個人的には「月間アクセス数10万PVの収益30万円」を当面の目標にしています。このぐらいの自動収益があれば、事務所運営で必要な売り上げノルマの心配がかなり軽減されるかなと思います。
当事務所のホームページは運営開始1年半とまだまだ日が浅いので、今後のやり方次第で上記目標達成も十分可能かなと思っています。
とはいえ、「ホームページを作ったのはいいけど、全然アクセス数が伸びていない」という方もいらっしゃると思います。
この記事で書いている収益は全てホームページへのアクセス数が肝心なので、自分の作ったホームページを見てもらう(アクセス数を伸ばす)基本的な方法を3タイプに分けて紹介します。
グーグル向けSEO対策
ホームページを運営する上で最重要な施策ですから説明不要かもしれませんが、念のため知らない方向けに解説します。
SEO対策は、誰かがグーグルやヤフーで何かを調べる際に入力する「検索キーワード」に対して、自分のホームページ内の記事を検索結果の上位に表示させるためのテクニックのことです。
上記画像の例でいうと、検索窓に検索キーワード「特定技能 協議会一覧」と誰かが入力すると、当事務所の記事が検索結果の1番目に表示されます。
「特定技能 協議会一覧」について調べたいと思った誰かが見る記事は、「確率的に上位に表示されている当事務所の記事を目にする機会が多い」=「当事務所のホームページへのアクセス数が増える」=「本業の集客やこの記事で紹介した自動収益が発生する」という流れです。
士業事務所向けに特化したSEO対策は以下の記事で解説しています。
≫【集客に効く士業SEO】グーグル上位表示を狙う初心者向け基本対策
MEO対策
MEO対策は、グーグルで「地名+士業名や業務名」で誰かが検索した時に上記の画像のように地図付きで表示される検索結果に自分の事務所を上位表示させるテクニックのことです。
上記画像の例でいうと、だれかがパソコンやスマホで「大阪 行政書士 ビザ」と検索すると、当事務所の情報がグーグルマップ付きで表示されます。
大阪の外国人ビザ業務が得意な行政書士事務所を探している人が「大阪 行政書士 ビザ」とグーグルで検索し、検索結果に出てきた当事務所の情報を見ます。そして、この事務所の情報をもう少し詳しく見たいと思った検索者が、ここに貼っている事務所ホームページへのURLリンクから当事務所のホームページへアクセスします。
このMEO対策は士業事務所におすすめです。理由は、MEO対策をやっている士業事務所が少ないので、少し対策すると上位表示ができるからです。
対策といっても、グーグルマイビジネスに事務所情報を細かく登録するだけです。このグーグルマイビジネスに事務所情報を登録するだけで、上記画像のように自分の事務所情報がグーグルの検索結果に表示されるようになります。簡単に登録でき、即効性(割と簡単に上位表示される)もあるのでオススメです。
SNS対策
SNS対策は、フェイスブック・ツイッター・インスタグラムなどで情報を発信して、その中に事務所ホームページへのURLリンクを貼ることでホームページへのアクセスを集めます。
上記画像でいうと、事務所のフェイスブックで投稿した内容にホームページ内の記事へのURLリンクを貼ったり、自己紹介欄にホームページへのURLリンクを貼っています。
フェイスブックの投稿内容に興味を持った人が、「この人が発信している情報を他にも見たい」と思い、貼ってあるURLリンク経由でホームページへアクセスが集まる流れです。
ただし、SNSで普段から情報発信する必要があるので、優先順位としてはSEO対策とMEO対策を先にする方がいいと思います。
今からホームページを作るなら参考にしてください。
この記事を読んでいる方で「まだホームページを作っていない」という方は、ホームページ作成についての以下の記事もよければ併せてご覧ください。
無料&自分で作る
「Jimdo」や「ペライチ」といったホームページ無料作成ソフトを使ってホームページを作る場合の記事です。無料作成ソフトのメリットやデメリットを紹介しています。併せてオススメの無料作成ソフトも3つ紹介しています。
≫【士業のホームページ】無料作成ソフトのメリットとデメリット比較
2万円弱&自分で作る【おすすめ】
ワードプレスを使ってホームページを作る場合の記事です。当事務所のホームページはこの方法で作っており、無料作成ソフトのデメリットも解消でき、かつ、費用も少なく抑えられる点で個人的にはこの方法がオススメです。
制作会社に依頼する
制作会社にホームページを作ってもらう場合の記事です。士業に強いホームページ制作会社の失敗しない選び方や、オススメのホームページ制作会社を3社紹介しています。また、制作会社の相見積もりを自動的にしてくれるサービスも記事内で紹介しています。
≫士業のホームページ制作会社【失敗しない選び方とおすすめ3社】
まとめ
事務所のホームページへのアクセスを、本業の集客以外で収益化する方法を3つご紹介しました。ここで紹介した収益化方法の最大のメリットは、作業が発生しない「不労所得」的な収益源だということです。
さらに、ホームページへのアクセス数が増加すれば比例して収益額も増加します。毎月一定の金額が自動的に入ってくれば、精神的に安定した事務所経営ができるかなと思い当事務所では実践しています。
今のところ毎月の事務所の家賃代程度は収益が上がっており、上手くいっている感があります。興味があればぜひ試してみてください。