こんな疑問に答えます。
行政書士事務所のホームページを作成するにあたり、ホームページを自作するか制作会社に依頼するかで迷うケースは非常に多いです。
当事務所の場合は「自作」でホームページを作成し現状では月間3万PV程度のアクセス数がありますが、作成前は制作会社に依頼するかどうかで迷いました。
そこでこの記事では、ホームページを自作する場合と制作会社に依頼する場合の両方のメリットとデメリットから選び方までを詳しく解説します。
この記事を読めば、自分の行政書士事務所のホームページに適した作成方法が分かり、「失敗しないホームページ作成」を行うことができます。
そもそも行政書士事務所のホームページって必要?
行政書士事務所を経営するにあたり、ホームページを持つことは必須条件だと考えます。ホームページが必要な理由は「集客力の確保」と「信用力の確保」の2つがあります。
仕事を依頼する行政書士を初めて探す場合、「建設業許可 行政書士」のようなキーワードで検索をして探すか、知り合いなどから紹介してもらう方法が一般的です。
グーグルなどで検索して行政書士を探す人を新規顧客として獲得するためには、ホームページは当然必要です。「建設業許可 行政書士」のような検索キーワードに対して自分のホームページをいかに上位表示させるかが新規顧客を獲得する為のポイントになります。これが上記の「集客力の確保」にあたります。
また、知り合いからの紹介の場合でも「事務所の規模や実績、代表者や事務所内の雰囲気」などはホームページで確認するのが一般的です。そんな時にホームページ自体が無いと、「紹介してもらったけど大丈夫かな〜?」と顧客に余計な不安を与えかねませんのでやはりホームページは必要です。これが上記の「信用力の確保」にあたります。
【比較】行政書士事務所のホームページ作成
行政書士事務所のホームページを作る場合、「自分で作る」or「制作会社に作ってもらう」の2つの選択肢があります。どちらにもメリットとデメリットがありますので、順番に紹介します。
ホームページを自作するメリットとデメリット
まず、行政書士事務所のホームページを自分で作る場合のメリットとデメリットです。
メリット |
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〇作成費用が安い |
〇記事を自由に追加できる |
〇作成スキルが身につく |
〇業務知識が定着する |
自作のメリットは、2万円以下の費用でホームページ作成が可能な点です。ホームページ内の記事修正や記事の追加も自由に行えます。ホームページの作成スキルが身につくので、業務ごとのホームページを複数作る場合などにも自分で対応できます。(※例えば「建設業許可」と「在留資格」などの業務ごとに別々のホームページを作る場合です。)
また、例えば「建設業許可」についての記事を作成することで、「建設業許可」についての業務知識が自分の中で定着するというメリットもあります。
デメリット |
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✖手間(時間)がかかる |
✖SEOなどの知識が必要 |
✖相談する相手がいない |
✖素人っぽいデザインになりがち |
自作のデメリットは、ホームページを一から作成するので手間と時間が必要な点です。その他、グーグルやヤフーの検索結果で自分のホームページを上位表示させる為のSEOについても勉強する必要があります。
また、ホームページを作る知識の大半はグーグルで検索すれば分かりますが、相談する相手がいないというのは初心者にとってはデメリットになるかもしれません。
制作会社を使って作成するメリットとデメリット
次に、行政書士事務所のホームページ作成を制作会社に依頼する場合のメリットとデメリットです。
メリット |
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〇手間がかからない |
〇SEO対策を含めた依頼が可能 |
〇相談する相手がいる |
〇デザイン面で優れている |
制作会社に依頼するメリットは、どこまで依頼するかによりますが基本的に自作よりは手間と時間を省ける点です。費用をかければSEO対策を含めた依頼も可能です。
また、記事の修正・追加やSEO対策で分からないことがある時に相談できる相手がいるという点も初心者にとってはメリットになります。
デメリット |
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✖作成費用が高くなりがち |
✖追加や修正の自由度が低い |
✖作成スキルが身につかない |
✖専門性が低くなりがち |
制作会社に依頼するデメリットは、10ページぐらいのホームページでも20万円〜ぐらいの費用が必要な点です。しっかりとしたSEO対策まで依頼をすると更に費用が必要です。その他、ホームページの作成スキルが身につかないので、2つ目以降のホームページを作りたい場合にも同様に費用が必要です。
また、ホームページ内の記事も制作会社に作ってもらう場合は、記事内容の専門性が低くなる可能性があります。例えば「建設業許可」についての記事を書く場合、その道のプロである「行政書士(つまり自分)」の方が制作会社の担当者よりも専門性が高い記事を書けます。質の高い記事を書くことはSEOで重要なので、この点も制作会社へ依頼するデメリットと言えます。
自作か制作会社で迷った時の選び方
上記で紹介したメリットとデメリットを踏まえて、ホームページを「自作」or「制作会社で作成」で迷った時の選び方を紹介します。
自作がお勧めな行政書士事務所の特徴
以下のいずれかに当てはまる行政書士事務所のホームページ作成には「自作」がお勧めです。
なるべく費用をおさえたい。
資金に余裕がない行政書士事務所の場合は、作成費用が安い「自作」がお勧めです。制作会社に依頼すると、10ページ程度の小規模なホームページでも20万円〜ぐらいの費用が必要です。それに対し、自作であれば2万円以下でホームページ作成が可能です。
また、「建設業許可」や「在留資格」などの業務ごとにホームページを作成予定の場合にも自作がお勧めです。
自分で作ったホームページでも集客は十分可能です。実際に当事務所のホームページは「自作」ですが、月間3万PV程度のアクセス数があり集客もしっかり行えています。
既に集客ルートを持っている。
既に集客ルートを持っている行政書士事務所で、ホームページは顧客が見る用の最低限のものがあればいいという場合は「自作」がお勧めです。
「事務所概要」「アクセスマップ」「報酬額一覧」「問い合わせフォーム」程度のホームページであれば、自分で作っても2〜3日あれば十分完成します。
まだ業務知識が定着していない。
ホームページの記事は見る人に分かりやすい文章で書く必要があります。記事を書くことで自分の業務知識が整理されるので、行政書士になったばかりで業務知識が定着していない先生にもホームページの自作はお勧めです。
以下の記事では、「ワードプレス」を使って2万円以下でホームページを自作する手順をわかりやすく解説しています。ホームページを自作してみようと決めた場合はぜひ参考にしてください。
制作会社がお勧めな行政書士事務所の特徴
以下のいずれかに当てはまる行政書士事務所のホームページ作成には「制作会社を使って作成」がお勧めです。
資金はあるが時間はない。
資金にある程度余裕がある行政書士事務所で、ホームページ作成に時間と手間を使いたくない場合は「制作会社を使って作成」がお勧めです。
ただし、「ある程度の記事数を依頼+SEO対策も依頼」のような比較的しっかりとしたホームページを作ってもらう場合は、最低でも50万円〜ぐらいの費用が必要です。
特にデザイン性にこだわる。
最近では自分でホームページを作るのも簡単になっており、ホームページのデザイン的にもある程度のものは作れます。しかし、やはりプロが作るホームページのデザイン性と比べると見劣りします。
「ホームページは事務所の顔なので特にデザイン性は重視したい!」という場合には「制作会社を使って作成」がお勧めです。
自分にはできそうにない。
ホームページを自分で作って集客までを考えた場合、「ホームページを作る知識」「SEOの知識」「時間」の3つが必要です。色々調べた結果「自分にはハードルが高い」と感じる場合は、「制作会社を使って作成」がお勧めです。
以下の記事では、「士業のホームページ作成に特化した」制作会社を紹介しています。また、制作会社を選ぶ時のポイントも解説しています。
≫士業のホームページ制作会社【失敗しない選び方とおすすめ3社】
ホームページ作成後、集客の為にやるべき事!
自分でホームページを作った場合や制作会社にSEO対策までは依頼しなかった場合、ホームページ作成後に自分でSEO対策を行う必要があります。
行政書士事務所のSEO対策では、「建設業許可 申請」などの検索キーワードに対して自分のホームページ内の解説記事をグーグルでいかに上位表示させるかという視点で考えます。
以下の記事では、「士業事務所向けの基本SEO対策」をわかりやすく解説しています。ホームページを作っただけでは集客に繋がりませんので、ぜひ参考にしてください。
≫【集客に効く士業SEO】グーグル上位表示を狙う初心者向け基本対策
まとめ
行政書士事務所のホームページ作成について、「自作」or「制作会社を使って作成」で迷った時の選び方を紹介しました。
まとめると、「資金は使わず時間は使える」なら自作がお勧め。「時間は使わず資金は使える」なら制作会社を使って作成がお勧めです。
また、ホームページにアクセス数が集まるようになれば、本業の集客以外でも副収入的な利益が上がります。当事務所のホームページから発生している自動収益について以下の記事で公開していますので、興味があればご覧ください。