こんな疑問に答えます。
士業事務所のホームページは、新規顧客がどんな事務所かをチェックする「事務所の顔」的な役割りを果たす機会が多いツールです。ですから、ホームページの無料作成ソフトを使うかどうかはメリットとデメリットをしっかり理解した上で決める必要があります。
そこでこの記事では、ホームページ無料作成ソフトのメリットやデメリットから、無料作成ソフトで作ったホームページが士業事務所の運営に向いているのかの結論までを解説します。
この記事を読めば、どの方法でホームページを作るのが士業の事務所に適しているのかが分かり、実際のホームページ作成に取り掛かることができます。
なぜホームページを無料で作れるのか?
「ホームページを無料で作れるのは嬉しいけど、サービスを提供している企業は何がメリットでそんな事をしてるの?」
私も最初こんな疑問を持ちましたが、同じような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?もちろんホームページを無料で作れるサービスを提供している企業もボランティアで行っている訳ではありません。
ホームページの無料作成ソフトを提供する会社の収益源は「作ったホームページに表示される広告収益」です。その他、多くの無料作成ソフトでは「使える機能を広げた有料版」を用意しており、無料版から有料版へのグレードアップ時に収益を上げる場合もあります。
ホームページ無料作成ソフトを提供する会社は、このような方法で収益を上げています。とはいえ、無料版でも表示される広告が小さいものもありますし、ホームページを作る用途によっては無料版で使える機能で十分なケースももちろんあります。
無料作成ソフトのメリットとデメリット
次に、ホームページを無料で作れる無料作成ソフトのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
メリットは言わずもがなですが、「無料で簡単にホームページが作れる」ということです。
デメリット
無料作成ソフトによってデメリットの内容は多少違いますが、一般的なデメリットとしては以下のようなものがあります。
個人的には、「広告が表示される」と「サービス終了に伴いホームページが無くなる」の2つが士業事務所のホームページには不向きだと考えています。
広告については、事務所の業務内容やコンセプトと関係ないものが表示されたり、同業の士業事務所の広告が表示される可能性もあるので微妙です。
サービス終了については、その無料作成ソフトを提供している会社の意向でサービスを終了した場合に、自分の事務所のホームページが無くなるリスクがあるということです。ホームページを作り込んで、ホームページからの集客も確保できている場合は大打撃です。
【結論】士業の事務所運営にはワードプレスがおすすめ
「無料作成ソフトでいいのか結論が知りたい!」という方向けに結論を言います。
「ホームページで集客したい」という目的なら、無料作成ソフトではなくワードプレスを使ってホームページを作ってください。
「顧客が事務所情報などを見るため用にホームページがあればいい」という目的なら、無料作成ソフトでホームページを作っても全然OKです。
つまり、顧客がグーグルなどで事務所を検索した時用にとりあえず形だけホームページがあればいいという使い方なら無料作成ソフトで十分問題ないということです。
とはいえ、ホームページから集客したくないという先生はあまりいないと思います。個人的な意見ですが、士業の事務所を運営する武器としてホームページを持つのであれば今から説明するワードプレスがおすすめです。
ワードプレスって何?
ご存知の方も多いかと思いますが、ワードプレスは「プログラミングなどの知識がない初心者でも簡単にホームページがつくれるアプリのようなもの」です。
パソコンのエクセルやワードで文字を入力したり、文字に色を付けたりするのと同じ感覚でホームページが作れます。
ワードプレスのおすすめ理由
次に、士業事務所のホームページをワードプレスで作る事をおすすめする理由を「私自身の経験も含めて」紹介します。
要するに、「無料作成ソフトのデメリットが全部なくなり、費用も2万円以下で作れる」がおすすめ理由です。しかも簡単に作れます。
【参考】ワードプレスを使った当事務所のHP
このホームページもそうですが、当事務所のホームページもワードプレスで作りました。
事務所のホームページを1年半前ぐらいに作りましたが、それまでホームページを作ったことが全くなく、CSSやHTMLといったプログラミング言語の知識が全く無い状態でも簡単に作れました。
ホームページ内の記事(コンテンツ)は継続して書き続けており、2020年10月現在、1か月の閲覧数が3万回程度、集客に関しても私自身の顧客は全てホームページ経由で集客できています。
しっかりホームページを作っていけば集客面でも十分使えるといった点でもワードプレスでホームページを作ってよかったと感じています。
ワードプレスプレスでのホームページの自作方法
ワードプレスでホームページを作るには、「レンタルサーバー」「独自ドメイン」「ワードプレス」「テーマ」の4つが必要です。
このうち、「ワードプレス」と「テーマ」は無料で使えます。「レンタルサーバー」と「独自ドメイン」は有料ですが年間で2万円以下です。ひと月換算で1,000円ちょっとですし、ホームページからの集客効果や無料作成ソフトのデメリットから考えるとかなり有益なツールだと思っています。
ワードプレスを使ったホームページの自作方法については以下の記事でわかりやすく解説していますので、よろしければご覧ください。
とにかく無料で作りたい方向けの作成ソフト3選
結論で「集客目的のホームページ」ならワードプレスを使ったホームページ作成がおすすめと紹介しましたが、「最初だし、とりあえず完全無料でホームページを作りたい」という方もいると思います。
「事務所案内」「アクセスマップ」「報酬額表」「お問い合わせ」などの最低限のページを作って、新規顧客が見に来た時用のとりあえずホームページ的な使い方なら無料作成ソフトでも十分に役割を果たせます。
そういった方向けに、完全無料で利用できるホームページ作成ソフトを3つに絞って紹介します。
ペライチ
ペライチは、誰でも簡単にホームページが作れる無料作成ソフトです。豊富に用意されたテンプレートから自分の気に入ったものを選ぶ、文章を書いたり動画をアップする、記事を公開するの3ステップでホームページが完成します。
無料プランではスマホ最適化がされたホームページを1ページ作成できます。1ページだけでも、「事務所案内」「アクセスマップ」「報酬額表」「お問い合わせ」などは全て盛り込めます。
なお、月額1,980円のレギュラープランにすれば、5ページ作成・独自ドメイン取得・広告非表示・アクセス解析機能などが利用できるようになります。
ジンドゥー
ジンドゥーは、ホームページ初心者におすすめの無料作成ソフトです。KDDIのグループ会社が運営している&国内シェアNO.1ということもあり、ハウツー本やネット上にも情報がたくさんあるため、分からないことをすぐに検索したり調べたりできるという利点もあります。
初心者向けに簡単操作でホームページが作れる「ジンドゥー AI ビルダー」と、セミプロ用のカスタマイズができる「ジンドゥークリエイター」の2種類のサービスがあり、どちらも無料で使えます。
無料プランでも5ページ作成が可能ですが、独自ドメインを取得したい場合や広告を非表示にしたい場合は有料プランに加入する必要があります。
Wix
Wixは、画像や動画素材が豊富に用意された無料作成ソフトです。画像や動画素材は2万点以上も用意されており、これは無料プランでも使うことができます。
無料プランでもページ数の上限がない点が魅力ですが、操作性が若干初心者には難しいという面もあります。独自ドメインを取得する場合は月額500円、広告を非表示にする場合は月額900円という有料プランも用意されています。
ホームページを作った後はSEO対策も!
ホームページを作るだけではアクセスが無いので集客にもつながりません。
ホームページにアクセスを集める為にはSEO対策を意識したサイト作りが重要です。以下の記事では士業事務所向けに特化したSEO対策について解説していますので、よろしければご覧ください。
≫【集客に効く士業SEO】グーグル上位表示を狙う初心者向け基本対策
まとめ
ホームページの無料作成ソフトのメリットやデメリットについて紹介しましたが、いかがでしょうか。
とりあえずホームページなら無料作成ソフトで十分、ホームページからの集客までを狙うなら記事内で紹介したワードプレスを使ったホームページの自作、もしくは自分で作らずホームページ制作会社に依頼するの3択です。
もし、まだ自分で作るか制作会社に依頼するかで迷っている場合は、以下の記事が参考になります。