行政書士の独立開業に必要なものが知りたいな〜
必要なもののリストがあれば開業準備に便利そうだな〜
行政書士の開業に必要なものの全リストを用意しました。必須のものや、あれば便利なものを紹介します。
また、当事務所で実際に使った中でオススメのものも紹介します。
【行政書士の開業に必要なものリスト】
👇クリックすると見たい項目へジャンプします。
- 開業資金
- 売上と年収シュミレーション
- 業務を勉強する実務書
- プリンターや複合機
- ホームページ(ブログ)
- パソコン
- ネット回線(Wi-Fi)
- 事務所
- 見積書・請求書・領収書
- 机・椅子・キャビネット
- 電話とFAX
- 名刺
- 印鑑(職印)
- その他の備品
行政書士の独立に必要な開業資金(初期費用)
安く見積もっても、行政書士の独立開業には250万円前後の資金が必要
※自宅開業だと200万円前後
開業して半年ぐらいは、ほとんど仕事が無いという状況を想定して開業資金を考えることが重要
行政書士の独立に必要な開業資金は、個人事務所と行政書士法人で下記のような費用が必要です。
※あくまで目安です。1万円以下の費用は省略しているものもあります。
費用 | 個人事務所 | 行政書士法人 |
---|---|---|
法人の定款認証費用 | なし | 5万円 |
法人の届出手数料 | なし | 2万円 |
行政書士会の登録料等 ※都道府県により異なる | 30万円 | 55万円 ※個人と法人分が両方必要 |
事務所(賃貸) ※自宅開業なら0円 | 60万円~ | 60万円~ |
設備費 ※電話・ネット回線等 | 3万円 | 3万円 |
備品 ※机・椅子・パソコン・プリンタ・キャビネット・応接セット・電話機等 | 20万円~ | 20万円~ |
名刺・職印 | 2万円 | 2万円 |
ホームページ制作費 | 2万円~ ※2万円は自作した場合 | 2万円~ ※2万円は自作した場合 |
実務書などの書籍代 | 3万円~ | 3万円~ |
開業後3か月の固定費 ※給料・家賃・経費等 | 120万円~ ※40万円×3か月分 | 120万円~ ※40万円×3か月分 |
合計 | 240万円 | 272万円 |
行政書士の独立開業(売上と年収のシュミレーション)
行政書士事務所を賃貸で独立開業した(自宅開業でない)場合、売上げと年収の関係はおおよそ下記のようになります。※年収は手取り額ではなく総支給額です。
「年間売上500万円」の場合、「年収303万円」
「年間売上1,000万円」の場合、「年収738万円」
行政書士開業後の、年間売上と年収のおおまかなシュミレーションは下記のとおりです。
※あくまで目安です。接待交際費や広告宣伝費は事務所の方針で大きく変動するため参考値です。
項目 | 年間売上500万円 | 年間売上1,000万円 |
---|---|---|
年収 | 303万円 | 738万円 |
事務所賃料 ※月8万円と仮定 | 年間96万円 | 年間96万円 |
事務所光熱費 ※月1万円と仮定 | 年間12万円 | 年間12万円 |
通信費 | 年間10万円 ※売上の2%と仮定 | 年間20万円 ※売上の2%と仮定 |
案件ごとの必要費 ※コピー用紙・レターパック代・切手代等 | 年間15万円 ※売上の3%と仮定 | 年間30万円 ※売上の3%と仮定 |
行政書士会費 ※月5千円と仮定 | 6万円 | 6万円 |
その他の諸経費 ※月1万円と仮定 | 12万円 | 12万円 |
交通費 ※月5千円と仮定 | 6万円 | 6万円 |
接待交際費 | 年間15万円 ※売上の3%と仮定 | 年間30万円 ※売上の3%と仮定 |
広告宣伝費 | 年間25万円 ※売上の5%と仮定 | 年間50万円 ※売上の5%と仮定 |
合計 | 500万円 | 1,000万円 |
行政書士の独立開業におすすめの実務本・書籍
開業後の実務知識を身につけたいけど方法が分からない・・・
おすすめの方法があれば知りたいな〜
実務を勉強するなら実務書籍を読むのがオススメですよ。セミナーだと高額なものもありますが、書籍だと1万円以下で基礎知識が手に入ります。
開業当初は、気になったものは全部読むぐらいの姿勢が必要だと思いますよ。
行政書士の独立開業後に読むおすすめの実務本・書籍を業務内容ごとに紹介します。
👇クリックすると見たい業務へジャンプします。
行政書士「建設業許可業務」のおすすめ実務本・書籍
「建設業許可」はこんな業務内容です。
建設会社等から依頼を受け、建設業許可の新規取得・更新・業種の追加などの手続業務を行います。行政書士は建設業許可の条件を満たしているか判断をし、書類作成および代理申請を行います。
「建設業許可」をする行政書士として必要な知識
建設業法および建設業許可申請の実務知識が必要。
派生する行政書士業務として、会社設立・事業承継・外国人雇用などに関する知識もある方が仕事につながりやすい。
行政書士「建設業許可業務」のおすすめ本・実務書籍
初心者向けの内容です。
建設業許可申請の流れが分かりやすいストーリー形式で解説されているので、これから建設業許可の勉強をする人におすすめの本です。
初心者~中級者向けの内容です。
Q&A形式で解説している内容なので、自分が知りたいところから読める点が便利です。初級編から一歩ふみこんで勉強したい人におすすめの本です。
行政書士「外国人・入管業務」のおすすめ実務本・書籍
「外国人・入管業務」はこんな業務内容です。
外国人や雇用先の企業から依頼を受け、入管(出入国在留管理局)へ在留資格の取得などの手続業務を行います。行政書士は在留資格取得の条件を満たしているかを判断し、書類作成および申請取次を行います。
「外国人・入管業務」をする行政書士として必要な知識
入管法(出入国管理および難民認定法)および在留資格申請の実務知識が必要。
派生する行政書士業務として、会社設立・建設業許可・飲食店営業許可などに関する知識もある方が仕事につながりやすい。
行政書士「外国人・入管業務」のおすすめ本・実務書籍
初心者向けの内容です。
29種類の在留資格ごとに、「活動内容」「取得条件」「必要書類」「わかりやすい解説」が書いてあります。これから入管業務を勉強する人におすすめの本です。
初心者~中級者向けの内容です。
外国人の在留資格申請には理由書が必要です。本商品は色々な在留資格申請で実際に使用した理由書の事例集です。理由書に書く内容などの参考になる商品です。
初心者向けの内容です。
今注目の在留資格「特定技能」の申請マニュアルです。実際の申請手順に沿ったわかりやすい内容になっているので、これから特定技能を業務にしたい方におすすめの商品です。
行政書士「会社設立業務」のおすすめ実務本・書籍
「会社設立」はこんな業務内容です。
経営者等から依頼を受け、株式会社・医療法人・社会福祉法人などの設立手続とその代理(登記申請手続を除く)を行います。
「会社設立」をする行政書士として必要な知識
会社法や医療法などの法人設立に関連する知識および設立手続の実務知識が必要。
派生する行政書士業務として、外国人雇用・設立する法人に必要な許認可などに関する知識もある方が仕事につながりやすい。
行政書士「会社設立業務」のおすすめ本・実務書籍
初心者向けの内容です。
会社の作り方も書いてますし、会社を作るメリットとデメリットなどの基礎知識も書いてる本です。なので、自分の行政書士事務所を法人化しようか検討する際にも参考になります。
初心者~中級者向けの内容です。
定款作成から設立登記申請書類の作成方法までをQ&A形式で勉強できる内容です。会社設立の流れを一から知りたい人におすすめの本です。
行政書士「契約書作成業務」のおすすめ実務本・書籍
「契約書作成」はこんな業務内容です。
企業や個人から依頼を受け、贈与・売買・消費貸借・賃貸借・雇用・請負・委任などの契約書作成業務を行います。
「契約書作成」をする行政書士として必要な知識
作成する契約書に関する法律知識および契約書作成の実務知識が必要。
派生する行政書士業務として、内容証明などに関する知識もある方が仕事につながりやすい。
行政書士「契約書作成業務」のおすすめ本・実務書籍
初心者向けの内容です。
契約書の基本的な内容が書いてあります。売買契約・賃貸借契約・消費貸借契約・労働契約・業務委託契約・その他の契約といった基礎的な内容になっています。これから契約書作成業務をする人におすすめの本です。
初心者~中級者向けの内容です。
かなりの種類の契約類型が勉強できる本です。契約書の雛形をダウンロードできる付録がついており、加筆・修正して自分の業務に使えます。契約書作成の雛形を入手したい人におすすめの本です。
行政書士「遺言・相続業務」のおすすめ実務本・書籍
「遺言・相続」はこんな業務内容です。
個人から依頼を受け、遺言書の作成支援・相続関係説明図等の作成を行います。
「遺言・相続」をする行政書士として必要な知識
民法その他法律知識および遺言・相続に関する実務知識が必要。
派生する行政書士業務として、成年後見制度・農地転用許可などに関する知識もある方が仕事につながりやすい。
行政書士「遺言・相続業務」のおすすめ本・実務書籍
初心者向けの内容です。
弁護士・司法書士・税理士・行政書士の4士業がそれぞれの専門分野について書いている本です。相続業務の基本的なことが書いてあるので、これから業務として携わる人におすすめの本です。
初心者~中級者向けの内容です。
遺言・相続業務をしている行政書士が出している本なので、かなり具体的な業務フローなども書いてあります。これから業務をする人はもちろん、既に業務を行っている人にも参考になる本です。
行政書士「農地転用業務」のおすすめ実務本・書籍
「農地転用」はこんな業務内容です。
個人や企業から依頼を受け、農地転用(農地を農地以外のものにする)や、権利移転(農地の売買等)の許可申請を行います。
「農地転用」をする行政書士として必要な知識
農地法の知識および申請の実務知識が必要。
派生する行政書士業務として、開発許可申請などに関する知識もある方が仕事につながりやすい。
行政書士「農地転用業務」のおすすめ本・実務書籍
初心者向けの内容です。
農地転用の基礎知識から、手続に向けての相談方法や具体的な手続の流れが書いてあります。農地転用の入門書といった内容なので、これから業務をする人におすすめの本です。
初心者~中級者向けの内容です。
農地法はもちろん、農地転用業務に必要な民法や行政法についてもわかりやすく解説されている本です。農地法の実務に精通した弁護士がだしている本なので、法的理解を深める意味でもおすすめの本です。
行政書士「許認可業務」のおすすめ実務本・書籍
「許認可」はこんな業務内容です。
経営者から依頼を受け、事業に必要な許認可の取得を行います。具体的には、運送業・建設業・産業廃棄処理業・飲食業・宅建業などの許認可の取得手続業務です。
「許認可」をする行政書士として必要な知識
各許認可に関する法律知識および許認可申請の実務知識が必要。
派生する行政書士業務として、外国人雇用・補助金・会社設立などに関する知識もある方が仕事につながりやすい。
行政書士「許認可業務」のおすすめ本・実務書籍
初心者~中級者向けの内容です。
飲食業に関する許認可マニュアルです。風営法や食品衛生法の基礎知識から申請手続のことまで書いてあるので、これから飲食まわりの許認可手続きをする人におすすめの本です。
初心者~中級者向けの内容です。
トラック運送業の許認可に関する本です。書類作成方法や添付書類のことなどが書いてあり、かなり具体的な申請実務のことが分かる本です。
行政書士「補助金業務」のおすすめ実務本・書籍
「補助金」はこんな業務内容です。
企業から依頼を受け、補助金申請に必要な資料等の作成を行います。
「補助金」をする行政書士として必要な知識
各補助金申請に関するの実務知識が必要。
派生する行政書士業務として、外国人雇用・許認可申請などに関する知識もある方が仕事につながりやすい。
行政書士「補助金業務」のおすすめ本・実務書籍
初心者向けの内容です。
補助金申請の入門書です。補助金の基本的なことから、補助金申請に必要な事業計画書の作り方といった基本的な内容が書いてあり、これから補助金申請業務をする人におすすめの本です。
初心者~中級者向けの内容です。
補助金申請業務がDVDで勉強できる商品です。講義レジュメ(PDF)付きなのでわかりやすい内容になっています。また、補助金申請に使う業務委任契約書の雛形つきなので、これから補助金申請に携わる行政書士向けの商品です。
身に付けておくべき知識に関する本
行政書士は業務上、顧客である企業の経営者や経理担当者と話をする機会が多くあります。その際、税務知識や財務知識が顧客以下だと話になりません。
企業相手の業務をする行政書士の標準装備として最低限の財務知識や税務知識は必須です。
初心者向けの内容です。
財務3表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)の読み解き方から、取引先の分析方法まで会計まわりのことが詳しく書いてあります。行政書士として企業の社長などと話しをする時に最低限身につけておくべき知識が分かる本です。
初心者向けの内容です。
個人事業主の経費や税金のことがわかりやすく書いてある本です。顧客と話しをする際の基礎知識といても参考になりますし、行政書士事務所の経営にも直結する内容が書いてある本です。
行政書士の営業に役立つ本
行政書士にとって実務も大事ですが、仕事がこないと話になりません。電話や訪問などの直接的な営業方法もありますし、ホームページ・SNS・DMやチラシといった間接的な集客方法もあります。
大事なのは「思いついたものは順番に全部試す」だと思っています。その中で自分に合いそうな営業方法についてトライ&エラーで精度を高めていく作業が常に必要だと思います。
初心者向けの内容です。
ホームページで集客したい人向けの本です。行政書士事務所のホームページを作ってもグーグルなどの検索結果で上位表示されないと意味がありません。この本は検索結果で上位表示をさせる施策(SEOといいます)を基礎から勉強できる内容です。
初心者向けの内容です。
DN(ダイレクトメール)で集客したい人向けの本です。新規顧客を開拓するためのDMの活用方法がわかる本です。
行政書士事務所の業務効率アップ!
Excel版の顧客管理ソフト
1度入力した内容で、見積書・請求書・領収証・事件簿・委任状・書類送付状・レターパック宛名印刷など14種類の帳票が印刷できます。また、簡単な入金管理にも使えます。
行政書士の開業におすすめのプリンター・複合機
行政書士事務所で使うプリンターは高いけどリースの複合機がいいのかな~
それとも市販の2~3万円ぐらいのプリンターでも仕事になるか知りたい・・・。
当事務所でも以前は5年リースで合計100万円以上払う複合機を使っていました。リースが終わった時に、各メーカーのプリンター30以上を調べまくった結果・・・
「100万以上払うリースの複合機は全く不要!!」という結論にいたりました。というか、今まで使っていたことを激しく後悔しました・・・
じゃあ、市販のプリンターで行政書士の仕事に支障はないってこと?
はい!市販のプリンターで支障はありません。といっても、市販のプリンター価格も幅広いです。
30以上のプリンターを調べまくって比較した結果、一番の価格差がでるのは「印刷スピード」と「コピーやスキャンの読み込みスピード」でした。
👇ここから読み込むスピード
👇ここから印刷されるスピード
3万円前後のプリンターも購入しましたが、読み込むスピードも印刷スピードも遅かったです。(以前に高い複合機を使っていたので余計に感じました)
「2つのスピード」が遅いと仕事をしててイライラします・・・
買って満足している当事務所のプリンター
うちのプリンターは印刷スピードと、コピー(スキャン)のスピードが速いものを選びました。調べた中で、市販のプリンターでは一番スピードが速いです。
値段は結構しますが、案件2件やればプリンター代はペイできます。それ以降プリンターが壊れるまでの何年かはストレス無しで仕事ができると思ったのでこれにしました。
印刷やコピーが多い系の業務をしている行政書士事務所には、スピードが速いのでかなり使い勝手がいいと思います。
機種名 | CANON Satera MF832Cdw |
価格相場 | 約160,000円 |
発売日 | 2021年12月 |
対応用紙サイズ | A4/B5/A5/A6/リーガル/レター |
カラー・白黒 | カラー対応 |
印刷速度 | モノクロ・カラー 38枚/分 |
読取速度 | モノクロ・カラー 1.4秒/枚 |
プリント・コピー | 〇 |
スキャン | 〇 |
FAX | 〇 |
両面印刷 | 〇 |
ファーストプリント | 7.3秒(カラー) 6.4秒(モノクロ) |
給紙容量(標準) | カセット640枚 手差しトレイ100枚 |
重要 | 約37kg |
もう少しリーズナブルに買えるプリンター
開業当初はもう少し初期費用をおさえたいから、10万円を切るぐらいの価格でいいプリンターはないかな?
同じCANONのプリンターで半額の75,000円前後で買えるものがあります。
「印刷速度」「読取速度」「給紙容量」あたりのスペックが少し下がりますが、開業当初はこれぐらいのモデルでもいいかもしれませんね。
3年ぐらいして事務所運営が順調であれば、性能のいいモデルに買い替えがかしこい方法かもしれません。
機種名 | CANON Satera MF751Cdw |
価格相場 | 約75,000円 |
発売日 | 2022年11月 |
対応用紙サイズ | A4/B5/A5/A6/リーガル/レター |
カラー・白黒 | カラー対応 |
印刷速度 | モノクロ・カラー 33枚/分 |
読取速度 | モノクロ 1.8秒/枚 カラー1.9秒/枚 |
プリント・コピー | 〇 |
スキャン | 〇 |
FAX | 〇 |
両面印刷 | 〇 |
ファーストプリント | 9.4秒(カラー) 8.3秒(モノクロ) |
給紙容量(標準) | カセット250枚 手差しトレイ500枚 |
重要 | 約22kg |